ナイアガラの滝が消滅する原因

「ナイアガラの滝」は五大湖のエリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川の途中にあり、カナダ(オンタリオ州)とアメリカ(ニューヨーク州)の国境になっている。圧倒的な水量と美しさで観光地となっているが、いずれ滝はなくなってしまうという。

川の水による浸食

ナイアガラの滝が誕生したときは現在の位置より約11lkm下流にあり、勢いのある川の水により崖は削られていて、上流のエリー湖側に年平均 約1.5mの割合で後退していった。この割合でいくと約5,000年後にはエリー湖に吸収されて滝はなくなるとされていたが、上流に水力発電所のダムを作成し、人工的に水量をコントロールすることで浸食の速度は年に約3cmと大幅に抑えられていて、滝の消滅は約2万5千年後となっている。滝がなくなるからといって急いで見に行く必要はなさそうだ。


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※「しんしょく」は一般的には「侵食」を使用するが、水に浸(ひた)ることで岩石などが削られるという意味で「浸食」を使用している。

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カテゴリー「地理・地名

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