〔オリンピック〕第1回アテネ大会の競泳は海で行われていた

現在ではオリンピックの水泳競技は屋内プールで実施されるが、最初の頃は海や川で実施されていた。

1896年(明治29年)、第1回アテネ大会の競泳は近くのゼア湾で行われた。大会の開催時期は4月で、海水温は13℃程度だったと推測されている(現在のプールの水温は24℃以上に保たれている)。少しでも体温を奪われないようにワセリンを塗って及ぶ選手もいたという。海は波や流れがあり、水温の低さに加えて、天候によってコンディションも大きく変わるため、現在よりも過酷な状況であったことが想像できる。

実施された競技は100m、500m、1200m自由形の3種目だけ。100m自由形の優勝者はハンガリーのアルフレード・ハヨーシュで、タイムは1分22秒2だった。現在100m自由形の世界記録は40秒台のため(2009年7月30日 ブラジル セザール・シエロフィリョ 46秒91)、当時は現在の半分ぐらいのスピードで泳いでいたことになる。ちなみにハヨーシュは1200m自由形もタイム18分22秒1で優勝し、2冠を達成している。

第2回パリ大会はセーヌ川をせき止めた場所、第3回セントルイス大会は郊外の人工の池で行われた。プールが使用されるようになったのは第4回ロンドン大会からである。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「スポーツ

関連記事