マスクメロンの「マスク」とは、ムスクのような香りのこと

全体に網目があるのが特徴で、高級なフルーツの代表格であるマスクメロン。「マスク」は網目がマスク(mask=仮面)をかぶっているように見えるから付けられたわけではない。

マスクメロンの「マスク」は、ムスク(musk=じゃ香)に由来する。高貴な香りとされるじゃ香と同じような素晴らしい香りがするために名付けられた。そのため、マスクメロンの別名は「ジャコウウリ」という。

マスクメロンの特徴といえばあの網目模様。マスクメロンは皮よりも中身のほうが早く成長する。そのため、内側から強い圧力がかかり、皮がひび割れる。このひび割れ部分をふさいでいくうちに、コルク層が発達してあの網目模様ができる。

マスクメロンの生産には手間がかかり、栽培は温度・湿度を管理した温室内で行わなければならず、まめに手を加えなければ品質の良いものはできない。また、1本のつるからは1個だけしか生産しない。このため価格も高く、高級品では1玉3万円を超えるものもある。主産地は静岡県で、高知県がこれに次ぐ。

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カテゴリー「生き物

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