「鯒」「牛尾魚」(こち)の名前の由来

コチは、カサゴ目コチ科に属する魚の総称。狭義にはマゴチを指す。体も頭も扁平で、口も平たく広い。中国では全体を牛の尻尾や鞭に見立てて、「牛尾魚ぎゅうびぎょ」または「鞭子魚べんしぎょ」という。

「コチ」の名前は、口が大きく頭が平たい形が、神主が持つしゃくの形に似ていることから、「コツ」(笏)→「コチ」になったという説がある。他にも、コチの骨が硬いことに由来するという説もある。

コチの漢字は最初、魚へんに「伏」という字であった。これは室町中期の国語辞書『下学集かがくしゅう』(1444年)に載っており、コチの特徴である平らな姿から「伏せる」という意味の「伏」が当てられた。その後、国語辞書『節用集せつようしゅう』(1474年)に初めて魚へんに「甬」の「鯒」の字が登場し、現在もこれが使用されている。「甬」は「鐘の」を意味し、コチが「鐘の柄のような形」であることに由来する説がある。他にも、「甬」は「桶」のへんを省略した字で、コチの形が「細長い筒型の桶」のように見えることに由来する説もある。

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カテゴリー「魚へん漢字の由来

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