「鯔」「鰡」「鮱」(ぼら)の名前の由来

ボラは、スズキ目ボラ科に属する魚。ほぼ全世界の熱帯・温帯に広く分布する大型魚。沿岸や汽水域に棲み、淡水にも上がってくる。食用に漁獲されている。

「ボラ」の名前は、「腹が太い」という意味の「ほはら(太腹)」に由来する説がある。他にも、マライ語の「ボラナク」や「ベラナク」、タイ語の「プラ・ボラ・モー」に由来する説がある。

ボラの漢字は、魚へんに「甾」の「鯔」と書き、つくりの「甾」は「あぶら」を意味する。ボラの幼魚の腹には黄色い脂肪がたくさん詰まっていることから、この漢字が当てられた。また、この漢字はボラの幼魚の名前「イナ」とも読み、「粋で威勢がよいこと」を意味する「鯔背(いなせ)」という言葉に使われる。他にも、色が黒いことから「黒い」という意味の「緇黒(しこく)」に由来する説もある。ボラは「鯔」の他に、魚へんに「留」の「鰡」、魚へんに「老」の「鮱」とも書く。

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カテゴリー「魚へん漢字の由来

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