〔オリンピック〕第1回アテネ大会の参加国と参加人数について

第1回アテネ大会とはどのようなものだったのだろうか。開会式が行われたのは1896年4月6日。当時ギリシャが採用していたユリウス暦では3月25日。参加国は現在では14ヵ国とされている。

参加国は参加人数が多い順で、ギリシャ、ドイツ、フランス、アメリカ、ハンガリー、イギリス、デンマーク、オーストリア、スウェーデン、ブルガリア、スイス、チリ。これで12ヵ国。イギリスの参加者に留学中のオーストラリア人1人がいて、後に参加国としてカウントされ13ヵ国。あと1ヵ国で14ヵ国となるが、何をもって14ヵ国とするかは複数の説があり、トルコ、イタリア、エジプトなどの参加説がある。また、参加人数についても様々な説があり、245人や285人、295人、311人などの説がある。そのうち、約200人がギリシャ人であったという。

いずれにしても参加国 約200ヵ国、参加人数 1万人以上となった現在の大会からは想像もできないほど規模の小さな大会であった。参加者の多くがギリシャ人であったことから、地元のギリシャ選手による「ギリシャ国体」に他国の選手がゲストで参加したような大会であったのだろうか。しかし、当時、複数の国が集まって複数の競技力を競うような習慣はなかったため、スポーツ界では画期的な出来事であった。そのため、主会場は大理石でできており、そこで行われた開会式には5万人の観衆が詰めかけ、国王の開会宣言に続き、多くの鳩が放たれて興奮は高まった状態であったと伝えられている。

2016/10/4

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カテゴリー「スポーツ

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