「花が散る」という言葉は花によって表現が変わる

世界でも類を見ないほど表現が多彩な日本語。特に花にまつわる表現は花盛り、花笑み、花冷え、木の花、花園など数え切れないほど存在する。

数多くの俳人や詩人がこぞって独自の表現を求めた花の散り際。「花が散る」という言葉は花の種類によって表現が変わる。

  • 梅:こぼれる
  • 梅の花は背が低く目の高さからポロポロと落ちていくことから「こぼれる」という表現になった。

  • 牡丹:くずれる
  • 牡丹は花びらが1枚ずつ一気に散っていくことから「くずれる」という表現になった。

  • 朝顔:しぼむ
  • 朝顔は早いものは昼前で花が閉じることから「しぼむ」という表現になった。

  • 菊:舞う
  • 菊は枯れると花びらが残り、垂れていく。その垂れた花びらが風に吹かれてまるで踊っている様に見えることから「舞う」という表現になった。

  • 雪柳:吹雪く
  • 雪柳は本当に雪のようにぶわっと散ることから「吹雪く」という表現になった。

    2016/10/13

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    カテゴリー「語源・由来

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