絶滅の危機にあったフランスの牡蠣を日本が救った

フランスでは牡蠣(カキ)は国民的な食材の一つ。そんな国民に愛されるカキが1960年代の終わりから1970年代初頭にかけて、フランスにおいて寄生虫などの病気により絶滅の危機にあった。

そんなフランスのカキの絶滅を救ったのが日本であった。

1970年(昭和45年)、カキが絶滅の危機にあったフランスへ宮城県のマガキの稚貝を輸出し、移植したことで、フランスのカキの生産が回復した。日本のマガキは生命力が強く、フランスにおけるカキの病気にも打ち勝つチカラを持っていた。それ以来、フランスで流通するカキの相当部分は日本由来のマガキであるという。

2011年(平成23年)、東日本大震災の津波により宮城県のカキ養殖施設が壊滅状態に陥った時には、フランスのカキ養殖業者達がかつて日本に助けてもらった恩返しとして、養殖施設の復旧を支援したという逸話が残っている。

2017/6/17

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「食べ物

関連記事