大相撲では千秋楽に行司を胴上げする

胴上げとは、優勝など祝福すべきことがあった人を祝うために行うもの。大相撲では優勝した力士ではなく、勝者を判定する役目の行司を胴上げする風習がある。

本場所の最終日である千秋楽にすべての表彰式が終わった後、その場所で出世披露を受けた若い力士たちが土俵に集まり、無事に場所を終えたことに感謝して行司の胴上げが行われる。現在では、本場所の前日に行う土俵祭(土俵開き)に参加した行司の中で、いちばん格下の人が胴上げされる。

これは「神送りの儀式」の中で行われるもので、出世力士が土俵に上がってお神酒を受けて、若者頭、世話人、場内に残った観客らとともに三本締めを行った後に行われる。神送りの儀式は、土俵祭で土俵に降りた神様を元の場所に戻す儀式とされている。

2017/7/1

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カテゴリー「歴史・文化

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