かつてピラミッドの頂上にカフェがあった

今からわずか約30年前までピラミッドは歴史的遺産のほかに娯楽施設という一面も持ち合わせていた。

1938年(昭和13年)にピラミッドの頂上にはカフェがあった。高級ホテルのプランで「ティファニーで朝食を」ならぬ「ピラミッドで朝食を」という、ピラミッドの上で朝食を食べるというものだった。ピラミッドの頂上で撮影された写真も残っている。

ちなみに、ピラミッドの頂上には避雷針のような木の棒が立っている。これは1980年代に測量が行われた時に立てた棒である。1983年(昭和58年)から登頂が禁止になったため、この棒を取れなくなった。誰も登ってはいけないから、取るに取れなくなったのだ。登頂禁止になる前は誰でも自由に登れていて、「ピラミッド早登り競争」まで行われていた。

現在では登頂禁止のピラミッドだが、TBS「世界ふしぎ発見!」が25年以上にわたり申請し続けて、やっと特別許可を得た。ミステリーハンターの竹内海南江(たけうち かなえ)が命綱なしで5時間30分をかけて登頂に成功した。その様子は2015年(平成27年)3月14日に放送された。

2017/8/19

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カテゴリー「歴史・文化

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