京都には年に1回しか走らない路線バスがある

京都を走る路線バスは毎日1,000本以上が運行され、ほぼ全ての神社仏閣を巡ることができる。そんな京都で年に1回しか走らない路線バスは幻の95系統で、大原から鞍馬を結ぶ路線である。

路線バス

バスはあまりお客が乗らないと廃線になるが、一旦廃線にしてしまうともう1度走らせる手続きが大変で、国土交通省への許可申請やバス停設置に関して警察・地域住民との協議など煩わしい手続きがまた必要になる。

また、京都のような観光地ではまたお客が増える可能性もあり、とりあえず残しておきたい時に限りなく本数を減らして路線を維持する。これを「免許維持路線」といい、京都だけでなく全国に数多くある。バスマニアの人は1年に1度のバスに乗るのが楽しみでそのバスは満員になる。

実際、95系統の大部分のルートが毎日運行されるようになった。そのきっかけが近年のパワースポットブームで、始発・大原から終点・鞍馬の一歩手前の川床で有名な貴船までが通常運行になった。これは縁結びの神様が宿る貴船神社が恋愛成就を祈願したい女性の間で人気となり、貴船エリアの観光客が増加したためである。

現在では年に1回しか運行されない鞍馬エリアも近年パワースポットとして鞍馬寺などの人気が高まっているため、95系統全体の完全復活も近いとうわさされている。

2017/9/12

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カテゴリー「乗り物

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