大相撲の土俵に埋められているもの

俗に「土俵には金が埋まっている」と言われるが、これは「土俵で出世すれば金が入ってくる」と取的(とりてき;幕下以下の力士)を励ますための比喩表現である。

土俵祭り
土俵祭り
画像元Twitter(日本相撲協会公式)

実際には縁起を担ぐ意味で勝栗や昆布・洗米・スルメ・塩・榧(カヤ)の実の六品が埋められている。これらは神様への供物であり、本場所初日の前日に行われる土俵祭りで、土俵の中央に15cm四方の穴を掘り、そこに「鎮めもの」として埋めることになっている。土俵祭りは、土俵の神様を呼び寄せ、土俵の邪気を払う意味もあり、五穀豊穣、国家安泰、土俵の無事を祈る儀式で、埋められたものは場所中はずっとそのままになっている。

2017/11/8

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カテゴリー「歴史・文化

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