モネの「睡蓮」は上下逆さまで展示されていた

フランスの画家クロード・モネ(1840~1926年)は20世紀を代表する印象派の画家である。晩年の『睡蓮の池』の作品には約87億円もの値段が付いた。

上下逆さまの睡蓮

この作品はモネが数多く描いた睡蓮作品の中の一つである。
モネの「睡蓮」(上下逆さま)

このモネの『睡蓮』はパリのマルモッタン美術館に所蔵されている作品だが、長年「上下逆さま」の間違った展示がされていたことで話題となった。以下のように180度回転させた状態で鑑賞するのが正解である。
モネの「睡蓮」(正しい向き)

正しい向きにしてみると分かるが、この作品は睡蓮と水面に映る草や雲を描いたものだった。

逆さまだと分かった理由

逆さまだと分かった理由は「睡蓮の葉の形」で、モネの他の睡蓮作品では手前にある葉は丸くて縦の幅が長いのに対して、奥の葉は楕円形で縦の幅が短い。モネは睡蓮の縦の幅で遠近感を表現していた。問題の絵はこれが逆になっていたことで作品が逆さまだと分かった。

気付いたのは日本人

これに気付いたのは日本人で、元東北大学総長でノーベル物理学賞候補者にもなった工学者の西澤潤一氏である。作品が逆さまだと思った西澤氏は専門家が気付かないはずはないと考えたが、翌年再び訪れると逆さまのままだった。そこで名刺にその旨を書き、守衛に渡して帰った。この話はすぐにフランスの新聞『ル・モンド』が取り上げ話題となった。西澤氏は専門ではない芸術を見る目も一流だった。

引用元:モネの上下逆展示事件(クール・スーサン)

2017/11/24

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カテゴリー「歴史・文化

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