無音で踊る盆踊りがある

花火とともに夏の風物詩である盆踊りは、太鼓の音とスピーカーから流れる音楽に合わせて踊るのが一般的であるが、無音で踊る盆踊りがある。

無音盆踊り
無音盆踊り
画像元:WIRED.jp

「無音盆踊り」は、愛知県東海市大田町で開催される夏祭り「ザ・おおたジャンプフェスティバル」の中で行われる盆踊りで、2009年(平成21年)から実施されている。流れる音楽はなく、やぐらの太鼓も叩いているふりで、踊り手が手を叩く音だけが聞こえる。

無音盆踊り(動画)

なぜ音楽を流していないのに揃って踊れるのかというと、主催者は踊りに必要な楽曲をFM電波で発信し、参加者はその電波に携帯ラジオの周波数を合わせ、イヤホンで聴きながら踊っている。もともと町おこしのために深夜までできる夏祭りを考えたが、周囲への騒音対策として無音の盆踊りとなった。

「ザ・おおたジャンプフェスティバル」は、2016年(平成28年)2016年8月13日(土)・14日(日)、2017年(平成29)8月12日(土)・13日(日)に名鉄太田川駅下車すぐの「どんでん広場」で開催された。

ザ・おおたジャンプフェスティバル(2016年)
ザ・おおたジャンプフェスティバル
画像元:まちづくり東海

周りから見る人には「風情がない」「不気味」「東海名物ゾンビ踊り」などの悪口に近い反応がある一方で、参加者には「踊りに没頭できる」という好評価の意見もある。夜遅くまで開催しても苦情を受ける心配のない「無音盆踊り」は、今の時代に合わせた地域文化の一つの形と言える。

2017/11/30

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カテゴリー「歴史・文化

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