ヒトラーは演説する時刻を決めていた

心理的に影響するタイミングを歴史上最も悪用した人物が、ドイツの政治家でナチスの指導者アドルフ・ヒトラー(1889~1945年)である。

アドルフ・ヒトラー
アドルフ・ヒトラー
画像元:TimesLIVE

ヒトラーが独裁政権を築き上げた根本にあるのは演説の巧みさである。彼の演説によってドイツ国民は瞬く間に掌握された。ヒトラーは人心を掌握するため演説の時間を決めていた。

ヒトラーの演説力は天性の素質ではなく、どういうやり方をすれば民衆を説得できるかと演説法を物凄く研究した結果である。聞いている人が冷静に判断できず、言われた通りに思い込む時間帯がある。

当時のドイツの労働者たちは非常に貧しい暮らしで疲れ果てていた。そういう状況の労働者に対して、「全ての労働者に職とパンを!」などのような力強く短いフレーズを叩き付けるのは、仕事が終わってクタクタになっている夜8時以降だった。この時間帯が一番効果的であると計算して演説が行われていた。

人は脳や体が大きな疲労を感じている時、深い思考を行うことを潜在的に拒絶してしまう傾向があり、万全と言える状況でない時ほど外部からの情報を簡単に受け入れてしまう。ヒトラーはこれを利用してドイツ国民の人心を掌握した。

2017/12/17

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カテゴリー「歴史・文化

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