「ワッフルの型」で人類は足が速くなった

凸凹した形状が特徴のベルギーの銘菓「ワッフル」は型を使って作られる。そのワッフルの型のおかげで人類は足が速くなった。

ワッフルとその型
ワッフルとその型
画像元Wikipedia

現在スポーツ関連商品を扱う世界的企業のナイキは、スタンフォード大学で経済学を学んでいた学生のフィル・ナイトとオレゴン大学の陸上コーチであったビル・バウワーマンの2人により創業された。

1963年(昭和38年)に卒業旅行で日本に立ち寄ったフィル・ナイトは、神戸でオニツカタイガー(現:アシックス)の品質の高さと価格の安さに感銘を受けた。そして、オニツカのアメリカ販売権を取得し、オニツカタイガーのシューズを販売していた。

彼らがシューズを開発していた当時、靴のソールというのは溝も無く貧弱なものだった。何かいい素材はないかといろいろ探していた中で、ビル・バウワーマンは家にあったワッフルの型を見つけた。ワッフルの型を参考にした型に熱したゴムを流し込むことでワッフルの型と同じ形状のソールが出来上がり、これを靴の裏に貼って走ると実際にスピードが上がった。

1995年(平成7年)頃に復刻されたナイキのワッフルトレーナー
ワッフルソール
画像元ナニゴトもカタチから

この独特の凸凹形状のソールは「ワッフルソール」と呼ばれる。初期プロダクツには「ワッフル」の名を冠するシューズとして、オレゴンワッフル・ワッフルトレーナー・ワッフルレーサーなどがある。ワッフルソールの突起が食い込み地面を強く蹴れるようになったため、人類は速く走れるようになった。

2018/1/1

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カテゴリー「スポーツ

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