寒の土用丑の日(年により変わる 記念日)

「寒の土用丑の日」(かんのどよううしのひ)は、天竜川の源となる諏訪湖のほとりにあり、うなぎの収穫量・消費量の多い長野県岡谷市のうなぎ店などで結成された「うなぎのまち岡谷の会」が1998年(平成10年)に制定。

岡谷の寒うなぎ

夏の土用の丑の日」のように「寒の土用丑の日(冬の土用の丑の日)」にもうなぎを食べる新しい食文化を築こうと始められたもので、最初は「岡谷・寒の土用の丑の日」と称していた。

その後、現在では全国で行われるようになり、「寒の土用丑の日」として定着している。また、記念日は「寒の土用丑の日」の名称で一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

うなぎの生産量が多い都道府県は、鹿児島県・愛知県・宮崎県・静岡県となっている。この上位4県で全国の90%以上のうなぎを生産している。長野県岡谷市が「うなぎのまち」であるのは、昔から諏訪湖や天竜川で天然うなぎがよく獲れ、食されていたためである。

うなぎのまち岡谷

江戸時代、参勤交代を行う殿様にうなぎを出していたという文献もある。岡谷市には、うなぎ屋や川魚のお店が数多くある。また、冠婚葬祭や保育園・小学校・中学校の給食でもうなぎが食べられる。

岡谷のうなぎは「さばきは関東流の背開き」「焼きは蒸さずに炭火でじっくり焼く関西風」で、皮はパリパリ、中はふっくらで、甘くて濃いたれが特徴である。岡谷市は、関東と関西のちょうど中間に位置しているため、このような両方の特徴が出ている。

この記念日には、冬にうなぎを食べることで、健康・スタミナを増進して厳冬期を乗り切ろうとの思いが込められている。また、天然うなぎの旬は脂がのった冬と言われている。岡谷ではこの日に大売り出し抽選会などのイベントが実施される。

「土用の丑の日」は春・夏・秋・冬に存在し、年により変わる。「寒の土用丑の日」の日付は以下の通り。年より二日ある場合もあり、1回目を「一の丑」、2回目を「二の丑」という。

  • 2016年 一の丑:1月20日(水)、二の丑:2月1日(月)
  • 2017年 一の丑:1月26日(木)、二の丑:なし
  • 2018年 一の丑:1月21日(日)、二の丑:2月2日(金)
  • 2019年 一の丑:1月28日(月)、二の丑:なし
  • 2020年 一の丑:1月23日(木)、二の丑:なし
  • 2021年 一の丑:1月17日(日)、二の丑:1月29日(金)
  • 2022年 一の丑:1月24日(月)、二の丑:なし
  • 2023年 一の丑:1月19日(木)、二の丑:1月31日(火)
  • 2024年 一の丑:1月26日(金)、二の丑:なし

「寒の土用丑の日」になることがある日は、冬の土用になることがある1月17日~2月3日(立春前日:節分)の約18日間である。

リンクうなぎのまち岡谷Wikipedia

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カテゴリー「1月の記念日」「今日は何の日

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