種痘記念日(5月14日 記念日)

1796年のこの日、イギリスの外科医エドワード・ジェンナー(1749~1823年)が世界で初めて種痘(しゅとう)の接種を行った。

当時、天然痘は最も恐ろしい病気の一つで、ヨーロッパだけで毎年60万人もの命が奪われていた。発症すると高熱が続いて、全身に化膿性の発疹ができるため、運よく治った人でも顔中が酷い痘痕(あばた;皮膚にぶつぶつの小さなくぼみが残る)となった。

ある時、ジェンナーは乳絞りの女性から牛痘にかかると天然痘にはかからないことを聞いて研究を開始した。そして1796年5月14日、牛痘にかかった乳絞りの女性サラ・ネルムズの手の水疱からとった膿を、近所に住んでいた8歳の男児フィップスの腕に接種した。10日後に発症したがすぐに治癒し、その後、天然痘を接種しても感染はせず、実験の成功を裏付けた。

この実験は1798年に論文として発表されたが、反論者が多く学会では認められなかった。しかし、ジェンナーは貧しい人たちに無料で種痘の接種を行ない、次第に認められるようになった。

その後、天然痘による死亡者は劇的に減少し、1979年(昭和54年)に世界保健機構(WHO)によって根絶が確認され、翌1980年に「天然痘根絶宣言」が行われた。天然痘は、人類が根絶した人間に感染する感染症の唯一の例である。

7月6日は「ワクチンの日」、7月14日は「検疫記念日」。

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カテゴリー「5月の記念日」「今日は何の日

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