国民栄誉賞の日(9月5日 記念日)

1977年(昭和52年)のこの日、2日前の9月3日に通算ホームラン数756本で世界最高記録を作った王貞治(おう さだはる)選手(当時37歳)が、日本初の国民栄誉賞を受賞した。

王貞治と福田赳夫(1977年)
王貞治と福田赳夫(1977年国民栄誉賞)

国民栄誉賞とは、日本の内閣総理大臣表彰の一つで、前人未到の偉業を成し遂げ、多くの国民から敬愛され、夢と希望を与えた人に贈られる賞である。賞の運用は1977年(昭和52年)8月に定められた国民栄誉賞表彰規程に従って行われ、当時の首相・福田赳夫(ふくだ たけお)により創設された。

2023年(令和5年)9月時点で、以下の27個人1団体に対して授与されている。うち12名は没後の受賞。2011年(平成23年)8月にサッカー日本女子代表が団体として初めて授与され、その対象は選手とスタッフの35名であった。

国民栄誉賞受賞者一覧
受賞年月氏名職業
1977年9月王貞治プロ野球選手
1978年8月古賀政男作曲家
1984年4月長谷川一夫俳優
1984年4月植村直己冒険家
1984年10月山下泰裕柔道選手
1987年6月衣笠祥雄プロ野球選手
1989年7月美空ひばり歌手
1989年9月千代の富士貢大相撲力士
1992年5月藤山一郎歌手
1992年7月長谷川町子漫画家
1993年2月服部良一作曲家
1996年9月渥美清俳優
1998年7月吉田正作曲家
1998年10月黒澤明映画監督
2000年10月高橋尚子陸上競技選手
2009年1月遠藤実作曲家
2009年7月森光子女優
2009年12月森繁久彌俳優
2011年8月2011 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表女子サッカーチーム
2012年11月吉田沙保里レスリング選手
2013年2月大鵬幸喜大相撲力士
2013年5月長嶋茂雄プロ野球選手
2013年5月松井秀喜プロ野球選手
2016年10月伊調馨レスリング選手
2018年2月羽生善治将棋棋士
2018年2月井山裕太囲碁棋士
2018年7月羽生結弦フィギュアスケート選手
2023年3月国枝慎吾車いすテニス選手

羽生結弦と安倍晋三(2018年)
羽生結弦と安倍晋三(2018年国民栄誉賞)

国枝慎吾と岸田文雄(2023年)
国枝慎吾と岸田文雄(2023年国民栄誉賞)

受賞した年齢では、23歳の時に受賞したフィギュアスケート選手の羽生結弦(はにゅう ゆづる)が、27歳だった柔道の山下泰裕(やました やすひろ)を抜いて、歴代で最年少となった。これに対して、過去最高齢は89歳の時に受賞した女優の森光子(もり みつこ)となっている。

過去には、2001年(平成13年)にメジャーリーグで日本人選手史上初となるMVPを獲得する活躍を見せたイチローや、2021年(令和3年)にメジャーリーグでイチロー以来2人目となるMVPを獲得した大谷翔平(おおたに しょうへい)のように、国民栄誉賞の授与を打診されたが固辞した人もいる。

関連する記念日として、王選手が世界記録を更新した9月3日は「ホームラン記念日」となっている。

リンクWikipediaコトバンクNHK

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「9月の記念日」「今日は何の日

関連記事