希少糖の日(11月10日 記念日)

香川県高松市の一般社団法人・希少糖普及協会が制定。

日付は「いい(11)とう(10)」(いい糖)と読む語呂合わせから。希少糖とは自然界での存在量が少ない単糖(糖の最小単位)や糖アルコールのこと。この希少糖の利用を普及させて、希少糖関連技術の進歩、人類の健康と社会の発展に寄与することが目的。記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

希少糖について

自然界の単糖はその多くがぶどう糖(グルコース)であり、他に果糖(フラクトース(フルクトース))、ガラクトースなどが多く存在している。これらはエネルギー源として利用されたために生物の進化とともに大量に存在してきた。

一方で、微量ながらも「プシコース(アルロース)」「アロース」「キシリトール」「エリスリトール」といった様々な単糖もあり、これらが代表的な「希少糖」である。自然界に少ないことは、生物の進化の過程であまり必要とされてこなかったと理解されており、その存在の理由が謎だった。しかし、昨今これら「希少糖」には、現代人にとって役立つ様々な生理機能があることが解明されてきている。

単糖のイメージ図
単糖のイメージ図

日本でも既に市民権を得ている希少糖では、虫歯予防に効果があると認知されている「キシリトール」や、低カロリー甘味料として市販されている「エリスリトール」がある。これらの普及品は天然の糖類をもとに酵母による醗酵や還元反応を利用して工業的に作られた糖アルコールである。

また「プシコース(アルロース)」や「アロース」は人工的な大量生産がこれまで難しい希少糖だったが、香川大学で生産方法についての研究が進み、新しい酵素の発見によって量産化に成功。そうして作られた素材をもとに、様々な機能についても日々研究されている。

リンク希少糖普及協会

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カテゴリー「11月の記念日」「今日は何の日

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