豪華客船などの大型船が東京湾に入る時には、スーツを着た職業・水先人(パイロット)の人が必要になる。
水先人とは特定の港で船長の代わりに船を誘導する専門家。大型船にとって港は危険地帯。航路を外れると座礁や漁船との衝突などの危険がある。しかし、船長が世界中の全ての港の地形や海流を把握することは不可能。そこで、地形などを知り尽くした水先人が、多くの船が行き交う港で大型船を安全に誘導する。
日本の主要な港にはこの水先人がいる。そんな水先人の腕の見せ所が着岸。船体を横にしたまま港に着ける必要があり、これが一番難しい作業。小型船のタグボートに無線で指示を出し、大型船を横からゆっくり押して着岸させる。目印になるのは着岸場所にある目印の一本の旗。この旗を見ながら、あとは経験と感覚で目視にて着岸させる。
2016/10/1
カテゴリー「乗り物」