葉酸の学術研究者や管理栄養士らが発起人となって生まれ、京都府京都市西京区に事務局を置く一般社団法人「葉酸と母子の健康を考える会」が制定。
日付は「よ(4)うさん(3)」(葉酸)と読む語呂合わせから。葉酸の認知度を高め、妊婦や女性にその摂取を呼びかけることが目的。同会では、各種セミナーやイベントなどを実施して、元気な赤ちゃんを産むために大切な栄養素「葉酸」の役割や効能について広く情報を発信している。記念日は一般社団法人「日本記念日協会」により認定・登録された。
葉酸とは、水溶性のビタミンB群の一種である。代謝に関わりが深く、タンパク質や核酸の合成に働いて細胞の生産や再生を助け、体の発育を促してくれる。
葉酸を多く含む食品は、レバー・緑黄色野菜・果物である。ただし、調理や長期間保存による酸化によって葉酸は壊れるため、新鮮な生野菜や果物が良い供給源となる。なお、大量の飲酒は葉酸の吸収および代謝を妨げる。
赤ちゃんの新しい細胞が作られる妊娠期や授乳期の母親にとって、葉酸は必要不可欠な栄養素とされている。また、母親が葉酸を十分に摂取することにより、赤ちゃんの脳が欠損する無脳症や先天的な神経管閉鎖障害の二分脊椎症などの妊娠初期に発症するリスクを下げることが分かっている。
日本では、2000年(平成12年)に厚生労働省が葉酸摂取の勧告を行ない、2002年(平成14年)には母子手帳へ必要性を記載するなどの認知策がとられてきた。しかし、妊婦の約6割は葉酸不足に陥っているのが現状である。