東京都が1952年(昭和27年)に「都民の日」として制定。
1898年(明治31年)のこの日、それまで明治政府の全面的指導下の特別市だったものが、自治権を持つ一般の市になり、市役所が設置された。これにより、東京市が誕生し、1952年までは「東京市自治記念日」であった。
この記念日は「都民の日条例」において定められた。同条例では、記念日を設けることで都民の一体感や自治意識を高め、また福祉を増進するといった目的をうたっている。
また、この日は都内の公立学校が休みになり、博物館・動物園・植物園・庭園など都営の施設の入場料が無料となる。都内の民間施設においても、この日に無料開放や割引などを行うこともある。
東京都は日本の事実上の首都である。現在の都庁所在地は新宿区西新宿。旧都庁は千代田区丸の内にあった。東京都の面積は2199.94平方キロメートル。人口は約1418万人(2024年9月1日時点)で、日本の都道府県の中では人口が最も多く、日本の人口のおよそ11%を占めている。人口密度も都道府県の中で最も高い。
都の花はソメイヨシノ、都の木はイチョウ、都の鳥はユリカモメ。ソメイヨシノ(染井吉野)は江戸末期から明治初期にかけて江戸・駒込の染井村の植木職人がヤマザクラの品種を改良したものとされる。ソメイは染井村の名前、ヨシノはサクラの名所である奈良県の吉野山に由来する。
東京都には東京タワー、東京スカイツリー、東京駅、レインボーブリッジ、渋谷スクランブル交差点、国会議事堂、浅草寺、新宿副都心、アメヤ横丁、国立科学博物館、新宿御苑、六義園、上野動物園、豊洲市場などの観光名所・都市風景がある。
関連する記念日として、東京都制が施行されたのは1943年(昭和28年)7月1日であり、7月1日は「東京都政記念日」となっている。