毎月13日は「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の縁日」である。
また、1月13日は一年で最初の縁日であり、「初虚空蔵(はつこくうぞう)」と呼ばれる。
虚空蔵菩薩は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。「明けの明星」は虚空蔵菩薩の化身・象徴とされ、「知恵の菩薩」とも評され、人々に知恵を授けてくれるとも言われる。三昧耶形(さんまやぎょう:仏を表す象徴物)は、宝剣(ほうけん)と如意宝珠(にょいほうじゅ)。
「虚空蔵」は「虚空の母胎」という意味のサンスクリット語「アーカーシャガルバ」の漢訳で、「虚空蔵菩薩」とは「広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩」という意味である。そのため、智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰される。
真理や悟りの境地を視覚的に表現した胎蔵曼荼羅(たいぞうまんだら)の虚空蔵院の主尊であり、密教でも重視される。虚空蔵菩薩の形像としては、右手に智恵の宝剣、左手に福徳を表す如意宝珠を持つものなどがある。