東京都中央区日本橋兜町に事務局を置き、パン食の普及宣伝活動などを行うパン食普及協議会が1983年(昭和58年)3月に制定。
1842年(天保13年)4月12日、伊豆国(現:静岡県)の韮山代官(江戸幕府の直轄領を支配するために設置された役所)で西洋流兵学者であった江川太郎左衛門英龍(えがわたろうざえもん ひでたつ)が軍用携帯食糧として「兵糧パン」と呼ばれる「乾パン」を作った。これが日本で初めて焼かれた「パン」と言われている。
その日を記念して、4月12日を「パンの記念日」、毎月12日を「パンの日」としている。パン食をいっそう普及させることが目的。この日には全国のパン屋においてイベントやキャンペーンを実施している店も見られる。
「パン」とは、小麦粉やライ麦粉といった穀物粉に水や酵母、塩などを加えて作った生地を、発酵により膨張させた後、焼くことで出来上がる食品である。世界の広い地域で主食となっている。
日本語の「パン」は、ポルトガル語の「pão(パン)」に由来する言葉であり、これはラテン語の「パン・食料」を意味する「panis(パニス)」を語源とする。英語では「bread(ブレッド)」と呼ばれる。
パンはサンドイッチやホットドッグ、ハンバーガーのように野菜や肉などを挟んで食べることも多い。また、あんパンやジャムパン、メロンパン、クリームパン、蒸しパン、コロネのように甘味のある菓子パンもある。
日本では主食として食パンが食される。その他にもカレーパンやフランスパン、ベーグル、クロワッサン、イタリアのフォカッチャ、イギリスのスコーン、ドイツのプレッツェル、メキシコのトルティーヤなど様々な種類のパンがある。