東京都中央区豊海町に事務局を置き、鯨類(げいるい)その他の海産哺乳類の試験研究などを行う一般財団法人・日本鯨類研究所(日鯨研)が制定。
日付は「く(9)じ(4)ら」(鯨)と読む語呂合わせから。
水産資源の適切な管理・利用に寄与することを目的とし、鯨と日本人の共生を考える日。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
日本鯨類研究所(にほんげいるいけんきゅうしょ)は、1941年(昭和16年)に鯨類や捕鯨に関する研究を行う民間研究機関の中部(なかべ)科学研究所として創設された。略称は「日鯨研」である。
英語では「Institute of Cetacean Research」となり、英略称は「ICR」である。「cetacean」(スィテイスィェアン)は、クジラ・イルカ・アザラシを含む海棲哺乳動物の分類を意味し、鯨類やクジラ目とも訳される。
日鯨研は、鯨類その他の海産哺乳類の試験研究、調査、および関連する国際情勢の調査などを行い、水産資源の適切な管理と利用に寄与することを目的とする。
クジラ(鯨)は、哺乳類のクジラ目、あるいは鯨偶蹄目の鯨凹歯類に属する水生動物の総称であり、その形態からハクジラとヒゲクジラに大別される。ハクジラの中でも比較的小型(成体の体長が4m前後以下)の種類をイルカと呼ぶことが多いが、この区別は分類上においては明確なものではない。
英語では「whale」(ホウェイル)となり、カタカナでは船に乗ってクジラやイルカを見に行くツアー「ホエールウォッチング」のように「ホエール」と表記される。
日本やインドネシア、フィリピン、ノルウェー、アイスランドなど、古くからクジラから採取した肉や皮を食べる習慣がある国や地域が存在する。また、鯨骨は狩猟具として加工利用され、ヒゲクジラ類の鯨ひげは工芸などの分野で盛んに用いられ、釣竿の先端部分、ぜんまいなどに利用されてきた。