1945年(昭和20年)のこの日、戦後初めて製作・公開された映画『そよかぜ』(松竹大船)が封切られた。
歌手・並木路子(なみき みちこ、1921~2001年)が歌う主題歌・挿入歌「リンゴの唄」は日本の戦後を象徴する歌として大ヒットとなった。『そよかぜ』は並木が主演を務めた。
作詞はサトウハチロー(1903~1973年)、作曲は万城目正(まんじょうめ ただし、1905~1968年)。歌の始まりは「赤いリンゴに 唇よせて だまって見ている 青い空」で、戦後のヒット曲第1号となった楽曲である。
可憐な少女の思いを赤いリンゴに託して歌う歌詞が、終戦後の焼け跡の風景や戦時の重圧からの解放感とうまく合っていたのと、敗戦の暗い世相に打ちひしがれた人々に明るくさわやかな歌声がしみわたり、空前の大ヒットとなった。2007年(平成19年)には「日本の歌百選」に選出されている。
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