東京都千代田区飯田橋に本社を置き、au(エーユー)ブランドを中心とした携帯電話事業などを手がけるKDDI株式会社が制定。
「INFOBAR」(インフォバー)は「au Design Project」から製品として最初に発売された携帯電話で、日本を代表するプロダクトデザイナー深澤直人(ふかさわ なおと)氏がデザイン。発売当時大きな反響を呼び「デザインケータイ」の原点となった。
グッドデザイン賞、アジアデザイン賞・大賞、iF DESIGN AWARDなど、数々の賞を受賞。2007年(平成19年)にはニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に選定されている。
2003年(平成15年)の発売から20周年を記念するとともに、今なお愛され続けている「INFOBAR」の魅力を多くの人に知ってもらうのが目的。日付は初代「INFOBAR」が発売された日の2003年10月31日から。
記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。同年には発売20周年を記念して、展覧会の開催や記念グッズの販売などが行われた。
KDDI株式会社は1984年(昭和59年)6月1日に創業した会社。資本金は1,418億5,200万円、社員数は61,288名(連結ベース、2024年3月31日時点)となっている。ブランドスローガンは「Tomorrow, Together」である。
折りたたみ携帯電話が主流だった2000年代、「INFOBAR」はストレート型でセンスのある色使いやフォルムで人気を博した。発売後20年を経ても色あせないデザインとなっている。
携帯電話の機能面での競争が激化していた当時、デザインに重きを置いた機種として話題になった。四角く大きなタイルキーなどシャープな見た目が人気で、売り切れる店舗が続出した。「INFOBAR」シリーズは、20年間で計7機種が発売された。
2024年(令和6年)5月には歴史に名を刻んだ伝説の携帯電話「INFOBAR」シリーズの中でも一番人気のカラー「NISHIKIGOI」がApple Watchケースとして蘇り、数量限定で発売された。