ヒラメとカレイは生まれた時は左右に目が付いている

ヒラメは、カレイ目ヒラメ科の魚で、体の左側に目が2つあり、右側(裏側)は真っ白で目が付いていない。カレイは、カレイ目カレイ科の魚で、ヒラメとは反対で体の右側に目が2つある。

日本では一般的に「左ヒラメに右カレイ」といってヒラメ類とカレイ類を区別するが、ヒラメとカレイは生まれつき目が片側に付いているわけではない。

実は生まれた時は、普通の魚と同じように背びれを上にして泳ぎ、左右対称に目が付いてる。その後、ヒラメの場合は、目が少しずつ左側に寄っていき、生後1ヵ月ほどで左側に目が2つある大人のヒラメの姿になる。

ヒラメやカレイは体の片側を海底にくっ付けて、敵から気付かれないように、2つの目で周りを見渡している。片側に目が2つあるほうがヒラメやカレイにとって都合がよいため、現在の姿になったとされている。

世界的に見ると、また日本でもまれに、右側に目が付いたヒラメや左側に目が付いたカレイも存在するため、全てのヒラメとカレイが「左ヒラメに右カレイ」というわけではない。

ちなみに、海底で2つの目がある左側を常に上の方に向けて生活しているヒラメの特徴から、自分の出世だけを気にして常に上司や上層部の機嫌をうかがい媚びへつらっている人のことを「ヒラメ人間」と呼んで揶揄することがある。

2017/6/28

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「生き物

関連記事