現在、ジャムパンと言えば「いちごジャム」が一般的だが、日本で初めて作られたジャムパンは「杏子(あんず)」を使った「杏子ジャム」だった。
木村屋總本店の杏子パン
画像元:Yahoo!ライフマガジン
1900年(明治33年)、老舗パンメーカー「木村屋」(現:木村屋總本店)が日本初のジャムパンを銀座のお店で販売した。当時一般的だった「あんパン」のあんこの代わりに杏子ジャムを入れて発売したもので、美味しいと非常に評判になったという。ジャムを入れるという発想は、三代目・木村儀四郎がビスケットの生地にジャムを挟んで焼くお菓子を作る工程をヒントに生まれたものだった。
木村屋總本店の「杏子パン」は現在でも作られており、関東の直営店舗のみで発売されているようだ。柿種型の外観は昔懐かしいレトロな雰囲気があり、明治の頃と変わらない「杏子ジャム」が入っている。あんパンと同じように酒種で生地を発酵させているため、和の香りを楽しむことができる。
引用元:木村屋總本店
2017/12/13
カテゴリー「食べ物」