唐辛子の一番辛い部分は胎座(ワタ)

唐辛子の一番辛い部分は普通に考えると実や種ではないかと思うところが、実はそうではない。

唐辛子
唐辛子
画像元コトバンク

唐辛子の赤い色はカロテノイド色素の一つ「カプサンチン」によるもので、同じトウガラシ属で赤色の植物である赤ピーマンや赤パプリカ、ハバネロにも含まれている。一方、唐辛子の辛味は名前がよく似ているが別物の「カプサイシン」によるものである。ハバネロの辛さもカプサイシンを多く含むことによる。

この辛味成分であるカプサイシンは、種が付いている「ワタ」と言われる部分に多く含まれている。ワタは正確には「胎座(たいざ)」と呼ばれる。ワタにはカプサイシンが多く含まれるため、実や種と比べて非常に辛く、ワタの辛さは実の8倍にもなる。

唐辛子の胎座
唐辛子(胎座)
画像元エスビー食品

唐辛子の種の部分が辛いと思われがちだが、ワタの部分のカプサイシンが種子の表面に付着しているため、辛いと感じてしまう。唐辛子の実が熟するにつれて、ワタにカプサイシンが蓄積されて、辛さが次第に増加していく。 カプサイシンは味の辛さだけでなく、「痛い」という感覚も起こす物質である。そのため、唐辛子を食べた時の感想が「ピリッと辛い」「ピリリと辛い」のような表現になるのではないかと思われる。

2017/12/14

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カテゴリー「食べ物

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