平安時代中期の学者・政治家の菅原道真(すがわら の みちざね)の903年(延喜3年)の忌日。
この日には京都の北野天満宮で「梅花祭」が行われる。境内には道真ゆかりの梅が、1500本植えられている。
845年(承和12年)6月25日に現在の奈良市菅原町周辺で生まれたとされる。他にも京都市や堺市など諸説ある。菅原氏からは代々有名な学者が出たが、道真も11歳で詩を作り、父を驚かせたという。
忠臣として名高く、宇多天皇に重用されて、寛平の治を支えた一人である。醍醐天皇にも重用され、右大臣という要職にまで昇った。しかし、901年(延喜元年)に藤原氏をはじめとする勢力の陰謀により大宰府に左遷され、その地で没した。享年59。
道真が京の都を去る時に詠んだ「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」は有名。その梅が、京の都から一晩にして道真の住む屋敷の庭へ飛んできたという「飛梅伝説」も有名である。
死後、天変地異が多発したことから、朝廷に祟りをなしたとされ、天満天神として信仰の対象となる。現在は北野天満宮や太宰府天満宮、防府天満宮などで祀られ、「学問の神様」として親しまれている。
命日の2月25日に由来して、毎月25日は「天神の縁日」となっている。