東京都中央区日本橋茅場町に本部を置き、特殊鋼の流通に関する人材育成や調査及び研究などを行う一般社団法人・全日本特殊鋼流通協会(全特協)が2005年(平成17年)に制定。
日付は同協会の前身の全日本特殊鋼販売組合連合会から現在の全日本特殊鋼流通協会に改組した1994年(平成6年)4月1日に由来する。人々の暮らしや産業の発展に欠かすことのできない素材である鋼(はがね)の価値と、その流通の大切さをより多くの人に知ってもらうことが目的。
記念日は2016年(平成28年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定された。毎年4月には、同協会の各支部においてボウリング大会、記念コンサート、清掃ボランティアなど記念イベントが開催される。
同協会の英語表記は「Japan Special Steel Distributors Association」である。
「特殊鋼」とは、その名の通り、特殊な性質を持った鋼(はがね)で、鉄に炭素以外の様々な元素を加えた合金鋼のことである。添加する元素によって、硬度・強度・粘り強さ・耐磨耗性・耐熱性・耐食性などの特性が増す。例えば、ニッケルを加えると粘りと強度が増し、モリブデンでは高温での強度・硬度が増す。また、銅を加えると耐食性が増す。色々な要求や用途に応じて鋼(はがね)の性質を向上させることができる。
「特殊鋼」は、日本の粗鋼生産の約15%を占め、用途としては、自動車、産業機械、電気機械を主なユーザーとしており、重要保安部品としてのシャフト、歯車をはじめ切削用工具、刃物などその用途は多彩な分野で使用されている。また、金型材料として、大型のものでは自動車ボディー、微細なものではIT部品のプレス金型、プラスチック金型材としても広く使用されている。
リンク:全日本特殊鋼流通協会