愛知県豊橋市に事務局を置き、「つまもの」の販売を主たる業務とする豊橋温室園芸農業協同組合が制定。
日付は、春は「つまもの」の生産・出荷量が増え始めるタイミングであり、「良い(41)つ(2)まもの」と読む語呂合わせから4月12日を記念日としたもの。
同組合は全国的にも珍しい「つまもの」専業の農業協同組合で、大葉、菊花、菊葉、花穂・穂じそ、ハーブ、エディブルフラワー、ベルローズの生産を中心に、「つまもの」の出荷シェアは全国1位を誇る。
食卓を彩る名脇役の豊橋の「つまもの」を和食はもちろん、洋食などにも普及させるのが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
同組合は1929年(昭和4年)に「豊橋温室園藝組合」として設立した団体で、その後の1949年(昭和24年)12月、農協法制定に伴い、現在の「豊橋温室園芸農業協同組合」を設立した。
組合員数は2022年(令和4年)時点で220名となっている。大葉部会や菊花部会など各部会と共同で生産品の市場販売を行う。2019年(令和元年)に創立90周年を迎えた。
「つまもの」は「つま」とも呼ばれ、刺身や吸物に用いられるつけあわせのことである。料理の季節感を演出したり、香りや彩りを添えたりする野菜を指す。
大葉は、さっぱりとした後味が特徴。鮮やかな緑は刺身のつまや薬味としてだけでなく、天ぷら、パスタ、佃煮など、どんな料理とも相性抜群。生でも火を通してもおいしく食べることができる。
菊花は、刺身の隣に添えるだけでぐっと主役の存在感を引き立てる。この花を醤油に散らしたり、酢飯に混ぜたりする和食から、ピザやカルパッチョなど洋食にまで幅広い食べ方が楽しめる。
菊葉は、季節の山海の幸を少しずつ取り合わせた八寸の彩りに。薄く衣をつけ、カラリと揚げた天ぷらに。深く落ち着いた菊葉の緑が素材の色合いを引き立たせ、奥深い和食の魅力をさらに引き立てる。
花穂・穂じそは、刺身にあしらわれ、醤油に落として刺身とともに。しその実の香ばしさを楽しむなら天ぷら。和洋中、どんな料理にも相性抜群で料理に爽やかな華を咲かせる。
ハーブは、美しい彩りと爽やかな香りづけで食の楽しみを引き出してくれる。その魅力は洋食、中華、エスニック料理などから、ドリンク、スイーツと幅広いジャンルでいかされている。
エディブルフラワーは、料理を華やかに彩るばかりではなく、野菜と同じ感覚で料理に使われる。栄養面でも、ビタミン類やミネラルを豊富に含むヘルシーな食べ物として人気が高まっている。
ベルローズは、華やかな雰囲気からスイーツやドリンク、洋食で需要が高い。料理に添えるだけでなく、鑑賞として飾った中から一輪をカクテルに入れたりと食用・装飾用双方のアプローチも楽しめる。