愛媛県今治市に本社を置き、調味料の研究・製造・販売などを行っている日本食研ホールディングス株式会社が制定。
日付は同社の代表的な家庭用商品「晩餐館焼肉のたれ」が発売された1989年(平成元年)6月12日にちなむ。焼肉のたれをPRすることが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
同社は、1971年(昭和46年)に畜産加工研究所として創業した会社で、業務用のたれの製造では国内シェア40%でトップの売上を誇り、焼肉店だけでなく、牛丼、カツ丼、居酒屋チェーンなど、大手飲食店の味を支えている。また、から揚げ粉の生産量でも国内トップシェアを誇る。
「豊かな食シーンづくりに貢献する」「ブレンド調味料の無限の価値を創造する」を2大ビジョンに掲げている。
2006年(平成18年)10月に創業35周年を記念して本社に「KO宮殿工場」が建てられた。この宮殿工場は、オーストリアの首都ウィーンにあるバロック建築のベルベデーレ宮殿をモチーフとしたもので、建築費は80億円を超えるとされる。調味料製造ラインなどの見学ツアーもあり、同じく本社にある「世界食文化博物館」とともに今治の観光名所となっている。ちなみに、名前の「KO」は創業者・会長である大沢一彦のイニシャルに由来する。
「晩餐館焼肉のたれ」には、まろやか甘口、こく旨中辛、焙煎にんにくの3種類がある。愛媛ローカル時代からテレビCMでの宣伝活動が行われている。1992年(平成4年)にエプロンをした牛のキャラクター「バンコ」が登場する「カン カン カン カン 晩餐館 焼肉焼いても家焼くな」のCMが放送され、一躍有名となった。このCMの復活編が2013年(平成25年)に放送された。また、2019年(令和元年)に発売30周年を迎えた。
もともと「バンコ」は、「バン」「サン」「カン」と3頭それぞれに名前があったが、テレビ朝日の『さんまのナンでもダービー』内で明石家さんまが「バンコ、バンコ!」と呼んでいたことから、そのまま「バンコ」が名前となった。