福岡県北九州市八幡東区に事務局を置き、認知症予防に関する諸分野の科学的研究の進歩発展を図る日本認知症予防学会が制定。
日付は認知症の大きな原因であるアルツハイマー病を発見したドイツの医学者・精神科医アロイス・アルツハイマー博士(1864~1915年)の誕生日から。認知症予防の大切さをより多くの人に伝えることが目的。
記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。翌2018年(平成30年)6月10日に同学会により「認知症予防の日」制定記念式典が開催され、認知症予防に関する講演も実施された。
認知症は65歳以上の10人に1人の頻度で見られる疾患であり、さらに増加が予想されている。しかし、現在の医学において、認知症を治療する方法はまだ見つかっておらず、安全で効果的な治療法を模索する研究が行われている。
また、認知症は高齢者が最もなりたくないと考えている病気の第1位であり、医療保険や介護保険の負担においても大きい経済負担になっている。
このようなことから認知症対策は急務であり、予防という観点から見ていく必要性があると考えられる。同学会では、効果的な認知症予防のために学術集会の開催や、認知症予防の専門家である「認知症予防専門士」の養成とその資格認定などを行っている。