東京都新宿区払方町に本社を置き、印刷出版物の発行・販売、広告掲載営業などを手がける株式会社JTBパブリッシングが制定。
日付は同社が発行する『るるぶ』の創刊日であり、旅を想起させる夏が始まる直前から6月20日としたもの。
『るるぶ』は旅の情報誌として1973年(昭和48年)6月20日に誕生。2023年(令和5年)に50周年を迎えた。「見る・食べる・遊ぶ」をコンセプトにした旅のガイドから、最近は「知る・創る・学ぶ」の新たなコンセプトを加え、バーチャルな世界のガイドブックも発行している。
記念日を通して「さあ、どこに旅に出ようか?」「なにをして遊ぼうか?」「なにを学ぼうか?」とワクワクした気持ちになってもらうのが目的。記念日は2023年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
株式会社JTBパブリッシングは、日本の出版社で、持株会社であるJTBの完全子会社である。資本金は10億円、従業員数は2022年(令和4年)3月時点で255名となっている。JTBのブランドスローガンとして「感動のそばに、いつも。」を掲げる。
同社はこれまでのJTBの出版部門を分社する形で、2004年(平成16年)10月1日にJTB出版事業局、系列編集会社のるるぶ社、専門販社であるジェイティービー出版販売の商品販売部門を統合し設立した。
旅行会社であるJTBの出版部門を統括する会社であり、「JTB時刻表」を始めとする各種鉄道時刻表や「るるぶ」「Visita」などの旅行情報誌、各種旅行ガイドブック、各言語の会話集、地図、日本語以外の言語による日本紹介書、旅行・紀行・鉄道関連の単行本などの発行を手がけている。
また、子育て中のママパパのためのWebメディア「るるぶWeb」の運営を始めとするデジタルコンテンツの開発・販売も手がけている。
旅の情報誌『るるぶ』は、女性の社会進出や週休2日制の浸透、国鉄の「ディスカバー・ジャパン(DISCOVER JAPAN)」キャンペーンなどにより旅行気運が高まる中、旅行雑誌『旅』の別冊として誕生した。
男性向けの『旅』とは異なり、行動的な若い女性をターゲットとし、旅をコンセプトにファッションや美容、料理なども盛り込んだ。創刊号は当時としては斬新な「ひとり旅」がテーマだった。
「るるぶ」は「見る・食べる・遊ぶ」の語尾をとった造語で、創刊号の編集後記には“るるぶは「見る・食べる・遊ぶ」、そして「知る」「考える」・・・あなたの旅をつくる言葉を、すべて満たす雑誌です”と記されている。
「日本のみならず世界を、この本を携えて元気に旅しましょう」という思いが込められていた。そんな『るるぶ』のライバル誌として、昭文社発行の『まっぷる』やリクルート発行の『じゃらん』などがある。
リンク:JTBパブリッシング、Wikipedia