東京都千代田区一番町に本部を置き、電機産業の持続的発展のための施策立案・推進などを行う一般社団法人・日本電機工業会(JEMA)が1985年(昭和60年)に制定。
「夏至」は梅雨の真っただ中で、食生活にも注意が必要な時期である。梅雨から夏季にかけて冷蔵庫が活躍する時期でもあることから、夏至の日を「冷蔵庫の日」とした。また、夏季に入る前に冷蔵庫の点検を奨励している。同会では、この日を記念したプレゼントキャンペーンなどを実施している。
「冷蔵庫の日」(夏至)の日付は以下の通り。
現在の「冷蔵庫(refrigerator)」は電気エネルギーを用いて冷却する電気冷蔵庫を意味するが、電気式の冷蔵庫が実用化される前は、氷を使って冷蔵する「冷蔵箱(icebox)」が一般的に使用されていた。
冷蔵箱は二つの扉が付いた木箱で、断熱材で覆った金属の箱を収め、上段に氷を入れる氷室、下段に食品を入れる冷蔵室に分かれる。上にある氷の冷気が下の食物を冷やす仕組みで、氷は氷屋から調達していた。
電気冷蔵庫の普及は昭和30年代頃からで、白黒テレビ・洗濯機と共に「三種の神器」の一つとして爆発的に普及した。冷凍室・自動霜取り機構が付いた冷蔵庫が一般的になり、野菜室・チルド室・製氷機など多くの機能を持つようになった。
ちなみに、チルド室の「チルド(chilled)」は「冷却された」という意味。一般的な冷蔵室の温度の約3~5℃よりも少し低い約0℃に設定されていて、冷蔵室よりも長期の保存に向き、鮮度が落ちやすいが凍らせられないものに最適である。肉類・魚介類などの生鮮食品、みそ・納豆などの発酵食品、チーズ・ヨーグルトなどの乳製品の保存に適している。