1887年(明治20年)のこの日、岡山の医師・石井十次(いしい じゅうじ、1865~1914年)が日本初の孤児院「孤児教育会」(後の「岡山孤児院」)を創設した。
石井はこの功績から、「児童福祉の父」と言われる。また、アリス・ペティ・アダムス、留岡幸助、山室軍平とともに「岡山四聖人」と称される。
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石井は岡山で医師を目指して、岡山医学校(現:岡山大学医学部)の医学生として研修中であったが、巡礼途中で夫に先立たれた母親から一人の孤児を引き取ったことを経緯に、信仰的覚醒から孤児事業に専念するために医師として働くことを断念した。
そして、イギリスのキリスト者のジョージ・ミュラーをモデルにして、キリスト教信仰に根ざした孤児院を創設して、生涯を孤児救済に捧げた。岡山孤児院はすでに存在しないが、その流れをくむ石井記念友愛社(宮崎県)と石井記念愛染園(大阪府)が、各種の福祉活動を行っている。
また、1990年(平成2年)に石井十次顕彰会(宮崎県)により「石井十次賞」が創設され、毎年、石井十次の精神を継承し福祉活動に尽力している団体にこの賞が贈られている。
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