1895年(明治28年)のこの日、ドイツの物理学者W・C・レントゲン(1845~1923年)がX線(X-ray)を発見した。
レントゲンは、真空管に高電圧をかけて実験をしている時に、真空管の外に置かれた蛍光紙が明るく光ることに気付いた。真空管と蛍光紙の間に1000ページもの厚さの本を置いてもこの光は透過した。そこでレントゲンは、この光に「正体不明」という意味で「X線」と名付けた。レントゲンはこの功績により、1901年(明治34年)に第1回ノーベル物理学賞を受賞した。
後の研究で、X線は、波長がたいへん短い電磁波(波長1pm~10nm)であることが判った。波長が短いため体を通り抜けることができ、体の部位や状態によってその通り抜け方が違うことから、体の内部の様子を撮影することができる。
この日に由来して、11月2日~8日は日本放射線技師会が制定した「レントゲン週間」となっている。
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