鳥取県「松葉がに」PR推進協議会が2000年(平成12年)に制定。
日付は「松葉がに」の名称が登場する最も古い文献が、1845年(弘化2年)に書かれた鳥取藩の「町目付日記」の11月13日の項で、若桜町御用座敷建て替えの際、棟上げ祝宴に出された献立のメニューに「松葉がに」が含まれていたという。
鳥取を代表する冬の味覚である「松葉がに」をPRすることが目的。この日を中心に、産地の鳥取市や岩美町の漁港でイベントが開催される。
「松葉がにの日」の日付は以下の通り。
ズワイガニのうち、成長した雄を「松葉がに」と呼び、大きい殻にぎっしりと詰まった身と上品な旨味が楽しめる。
鳥取を代表する冬の味覚の王者であり、極上の食材である。その身は、歯ごたえがしっかりして、茹でても、焼いても食べ応え抜群。中のミソもお酒やご飯のお供にぴったりである。
「ズワイガニ」の名称は足が細くまっすぐなことから木の枝を意味する楚(すわえ)に由来した「楚蟹(すわえがに)」が転じたものと言われているが、水揚げされる地方によってその呼称が違う。
山陰地方では「松葉がに」と呼ばれるが、福井県産のものは「越前ガニ」と呼ばれ、京都の「間人ガニ」と呼ばれているものも同じズワイガニである。これらはすべて雄の呼称である。
雌は雄と比較して小さく、山陰では「親がに」と呼ばれ、かに汁などによく使われる。他の地方では、「コウバコガニ」「セイコガニ」などと呼ばれる。
脱皮して間もない雄は、「若松葉がに」と呼ばれ、甲羅が軟らかく水分量が多いため、従来「水ガニ」とも呼ばれているが、手ごろな価格でズワイガニの魅力が楽しめる。
また、「松葉がに」という名称は、「細長い脚の形や脚の肉が松葉のように見える」「漁師が浜で松葉を使って焼いて食べた」など、その由来は諸説ある。「松葉がに」漁は11月上旬から3月の波の高い冬の日本海で行われる。