東京都新宿区西新宿に事務局を置く新宿西口商店街振興組合が制定。
新宿西口の「思い出横丁」では、1999年(平成11年)11月24日に火災が発生した。記念日の日付はこの火災事故が起きた日にちなむ。
この火災事故の教訓を忘れず防災意識を高めるとともに、これまで支えてくれた常連のお客様への感謝と、さらに多くの人に「思い出横丁」の魅力を知ってもらうことが目的。記念日は2019年(平成31年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「思い出横丁」とは、昭和の風情が残る飲食店などが建ち並び、人情とうまさと安さで人気の新宿西口商店街の通称。「やきとり横丁」とも呼ばれる。新宿の「歌舞伎町」「ゴールデン街」に並び有名である。
「思い出横丁」は、空襲の跡がまだ生々しい1946年(昭和21年)頃にできた闇市にそのルーツを持つ。かつては新宿駅西口の小田急百貨店(新宿店)まで広がり、約300軒もの店舗が建ち並んでいた。交通の要所であり、人や物資の流通するターミナル機能を持つ新宿に多くの人々が集まった。
その当時に盛況で数多くあった「やきとり屋」や「もつ焼き屋」が、現在もその名残を留めている。また、当時は露店商のマーケットが戸板一枚で区切って建ち並び、現在もその名残で、多くの店舗が隣の店舗と壁がくっついた造りになっている。