福岡県福岡市などでこどもの歯科医院を運営する「医療法人 元気が湧く」が開設した民間図書館「絵本と図鑑の親子ライブラリー」(ビブリオ)が制定。
日付は近代絵本の魁けとなる考え方を示した児童文学作家・瀬田貞二(せた ていじ、1916~1979年)の『絵本論』(福音館)の初版が発行された1985年(昭和60年)11月30日にちなんで。
絵本の研究者・作家・出版社・書店・読者とともに絵本の魅力を伝え、絵本を通して子どもたちの感性を育て、個人と社会を結び、その教育的・文化的・社会的な活動を広めていくことが目的。
記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。「絵本と図鑑の親子ライブラリー」では10月22日を「図鑑の日」にも制定しており、これらの日にイベントが開催される。
瀬田貞二は、映画にもなり大ヒットした『ナルニア国物語』や『ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)』の翻訳者としても有名である。その他、日本の民話を子ども向けに分かりやすく書き直した再話もあり、『かさじぞう』『ふるやのもり』などはロングセラーである。
「ビブリオ」(Biblio)とは、「絵本と図鑑の図書館」ビブリオキッズと、「赤ちゃんとお母さま専用の読書室」ビブリオベイビー、「多目的ギャラリー」ビブリオラボの3つの施設の総称で、正式名称は「絵本と図鑑の親子ライブラリー」である。
「ビブリオ」という言葉は、「図書館」を意味するスウェーデン語の「ビブリオテック」(bibliotek)からの造語である。スウェーデンの医療環境は子どもたちの深層心理を理解し、その家族の心の安寧にまで配慮した医療に対する考え方が、ビブリオの出発点となっている。