箱根ロープウェイは「箱根山戦争」をきっかけに誕生した

箱根ロープウェイはゴンドラが全面ガラス張りで、箱根にある大涌谷の迫力ある風景や噴煙などの自然を空から楽しむことができる。そんな箱根ロープウェイは小田急と西武の10年超の歴史的な戦いにより誕生した。

それは箱根のバス路線をめぐる小田急と西武の争いが関係している。箱根が観光地化したのは1950年代で、当時、小田急は箱根の東側、一方、西武は西側の芦ノ湖周辺に縄張りを持っていた。2つの巨大企業が箱根の観光客を奪い合い交通網を広げていった。

そして、西武が芦ノ湖と早雲山を結ぶ専用のバス路線をつくり、その路線に小田急のバスが通るのを拒んだ。これにより争いが激化し、その熾烈な争いは注目を集めて当時ニュースにもなった。この小田急と西武の争いは「箱根山戦争」と呼ばれ、訴訟問題にまで発展した。

バス路線をめぐる争いは10年以上も続き、この長き戦いに決着をつけたのが箱根ロープウェイであった。西武専用のバス路線が通れないならば空からと、小田急は1960年(昭和35年)にバス路線の真上にロープウェイを通過させ芦ノ湖までの道を確保した。これにより箱根山戦争は終わりを迎えた。

箱根ロープウェイを通したことで、箱根登山電車、箱根登山ケーブルカー、箱根観光船、箱根登山バスと広範囲に広がる箱根を一周しながら観光できるゴールデンコースを完成させることができた。今ではそのゴールデンコース1日乗り放題の「箱根フリーパス」が大人気となり、観光客を呼んでいる。

箱根フリーパス
画像元:箱根フリーパスとは?(箱根ナビ)

2017/09/14

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カテゴリー「歴史・文化

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