砂漠では昼はすごい猛暑になるが、夜は冷え込む。極端な例では、アメリカのデスバレーで昼夜の温度差が41℃という記録もある。
砂漠で昼夜の温度差が大きい原因のひとつに、太陽の光を遮るものが何もないことが挙げられる。いつも地面が露出していて、昼は太陽が地面を強く熱し暑くなる。夜は地表から逃げていく熱を遮るものが何もなく、地面の熱はどんどん奪われて気温が下がってしまう。
原因のもうひとつは水分がないこと。砂漠は乾燥していて地表にも空気にも水分がほとんどない。水は空気に比べて熱しにくく、冷めにくい性質を持ち、水分があれば、昼に太陽熱をゆっくり吸収し、夜にその熱をゆっくり放出する。豊富な水があれば、寒暖の差は小さくなる。砂漠のように水分がないと、熱しやすく冷めやすい性質になり、温度差も大きくなるのである。
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