大人になってから牛乳を飲むと下痢をしてしまう人がときどきいるが、日本人にはよく見られる体質だ。
これはラクターゼという酵素の量が関係している。ラクターゼは牛乳に含まれる乳糖を消化する酵素で、母乳で育つ赤ちゃんはこれをたくさん持っている。だが、日本人は大人になるにつれてラクターゼが減る傾向にあり、大人になって牛乳を飲むと消化不良を起こしてしまう人が多い。
ちなみに「牛乳をよく噛んで飲みなさい」というのは俗説で、噛むようにゆっくり飲めばラクターゼが少なくても消化できるだろうという発想だろうが、残念ながら効果は期待できない。
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