サウナの温度は意外と高く、90~100℃になる場合もある。こんな高温だとヤケドしてしまいそうだが、なぜヤケドしないのだろうか。
日本の乾式のサウナの場合は湿度10%前後と乾燥した状態にある。サウナに入ると汗をたくさんかいてそれが蒸発するため、皮膚のまわりには水分を十分に含んだ空気の層ができる。この湿った空気の層が、高温の乾いた空気から皮膚を守ってくれている。
サウナの中で熱した石に水をかけると瞬間的に湿度が高くなり、体感温度も上がる。そのため、水をかける量を加減しないと危険な場合もある。
また、サウナの中で急に動くと、皮膚を守ってくれている空気の層が乱れて、皮膚が痛く感じることがある。もしもサウナの高温の空気が皮膚に吹き付けて、熱風に直接触れるとヤケドをしてしまう。サウナの中でヤケドをしないためにも、サウナの中ではゆっくり動くのがよい。
2016/10/2
カテゴリー「生活・科学」