使うのは長さ60cmのヒモ。布で作られた何の変哲もないヒモが勝手に掃除をしてくれる。
トンネルの中を車が通ると風が発生する。その風を利用してヒモを揺らし、トンネルを綺麗にしている。ヒモは風圧で360度回転し、摩擦で壁面の汚れを落とす仕組みになっている。電力や燃料を全く使わず風圧だけで掃除することから、このヒモは「風ほうき」と名付けられた。
トンネルの壁面は風ほうきにより掃除され、掃除した跡がいくつもの円形となっている。風ほうきが届かない部分は汚れたままになっているが、全体の80~90%を掃除することで明るさを保持している。
壁面が汚れているとトンネル内の照度が下がり、ドライバーにとって危険なため、定期的に掃除を行っているが、風ほうきを使えば24時間365日働き続け、5年以上取り替える必要がない。今後はカーブミラーや高層ビルなど掃除が大変な場所に多様化していく予定とのこと。
2017/8/29
カテゴリー「乗り物」