山手線の歴史上たった1つだけは廃止になった駅がある。
明治天皇の皇后・昭憲皇太后のお葬式の時に、霊柩(れいきゅう;遺体を納めたひつぎ)を京都まで運ぶための仮の駅を代々木練兵場(現在の代々木公園)に作った。葬場殿仮停車場という名前で、原宿駅との間は0.64kmであった。この駅は1914年(大正3年)5月24、25日の2日間だけ稼働した。
ちなみに、大正天皇のお葬式の時には、1927年(昭和2年)2月に新宿御苑に新宿御苑仮停車場という名前の駅が3ヵ月の突貫工事で作られた。あまりにも立派だったこの駅は同年に移築され、現在のJR高尾駅となっている。
2017/9/12
カテゴリー「乗り物」