「黒ひげ危機一髪」は「飛び出したら負け」というルールで遊んできた人がほとんどだと思うが、黒ひげ危機一髪の公式ルールは発売から40年の間に二転三転している。
株式会社タカラトミーの玩具「黒ひげ危機一髪」は、1975年(昭和50年)に当時のトミーから発売されたロングセラー商品である。発売から40年以上が経ち、累計販売個数は驚愕の1,300万個以上となっている。英語では「Pop-up Pirate」で、直訳すると「(ポンと音を立てて)飛び出す海賊」となる。
黒ひげ危機一髪のもともとの設定は「捕らわれている親分を救出する」というものだった。そのため、発売当初は親分を救い出した人、つまり「飛び出させた人が勝ち」だった。しかし、1976年(昭和51年)のフジテレビの番組『クイズ・ドレミファドン』で「飛び出したら負け」という演出のルールで使用され、これが一般的に広がってしまった。
これにより1979年(昭和54年)からルールは遊ぶ人にお任せして「勝ち負けを自分たちで選ぶ方式」となった。ただ出た瞬間に「うわぁ!」と本能的に思うものもあって、「出たら負け」という雰囲気が広がりそれが定着していることから、結局1995年(平成7年)に「飛び出させた人が負け」というルールに変更された。
実際、1975年発売当初の初期パッケージには「“黒ひげ”人形を飛び出させた人が、勝ちになる楽しいゲームです。」と記載され、1979年のパッケージには「“黒ひげ”を飛び出させた人が、勝ち又は負けです。(プレー前にルールを決めましょう。)」と記載され、1995年のパッケージでは「黒ひげ人形が飛び出した人が負けです。」と記載されている。現在、公式ホームページを確認してみても、遊び方として「飛び出した人が負け」のルールが記載されている。
引用元:黒ひげ危機一髪
2017/12/11
カテゴリー「生活・科学」